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フクロウ飼育情報の過ち

気を付けなければならない情報の扱い方

熱心な飼育者はそれぞれの手法で知識の蓄積を努力していますが、情報とは取り扱い方を間違えると大きな勘違いを生み出してしまいます。特に他者に対して情報を発信する場合、非常に深刻な間違いを長期に渡って犯してしまう可能性がある事は事実です。

特にフクロウ飼育者は少数、更に獣医師論文や鳥類学者の調査結果にまで手を伸ばし理解を深めようとする人はごく稀にしかいない為、この【情報の発信者】は特別な注目をうける存在とも言えます。

調べたつもりが招く誤解

厄介なのが深掘りしないでごく少数の情報、事実をもって視野の狭い結論を出してしまう事かと思います。過去にこのブログ主が運営しているYouTubeチャンネルの動画【フクロウの餌について】にあったコメントを例として出すと、自然界でのフクロウの食性と比率は【ネズミ9割以上】【鳥類は2~3%】であることから自然界に習ってそれを安定供給するのが適切で栄養状態、感染症リスクの低減を図る為にも合理的だという趣旨の動画を投稿した所、ある視聴者から【○○国の○○諸島では鳥類の捕食率が3割程度な為、様々な種類の餌を供給すべき】とコメントをいただきました。

youtu.be

分かる人にはわかる落とし穴

【○○国の○○諸島...】この時の話題に上がっていたのはメンフクロウでした。とても分布が広い種類です。にも関わらず、ごく限られた狭く特殊な生態系を持つ島での調査結果を提示したきたのです。

当然、【島】なのでネズミ等は海を渡ることはないので、現地で自然繁殖できる範囲でしか生息していない為、個体数は本土に比べて限定的で少数になったりするものなんです。そして海外ではしばしば農作物を荒らす害獣(ネズミ)の駆除を目的に捕食者であるフクロウを持ち込むという対策をするケースがよくあります。

つまり、かなり特殊な事情をもった調査結果を用いた結果、統計的には使えない結論を生むことに繋がるのです。

 

このチャンネルでは獣医師.鳥類学者の論文や調査結果を幅広く取り扱って発信しています。

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